浮腫み(むく)について

浮腫み・むくみ…少し前に20代前後の女性に浮腫んでますか?とたずねたら、むくみ?って?と逆に聞き返されて会話に詰まった事がありました

むくんでいる現象そのものを先に話そうか、むくみの原因などについて先に話そうかと迷うところですが

浮腫み?って?と聞き返した女性は特別として、浮腫みの現象はおおかた知っているとして

浮腫みの原因などについて書いてみたいと思います。。。。私的には少し難しいんですよね

まず、私達の体の中の水分はどのようにあるのかを考えてみましょう

人の体には、成人では体重の60%は体液(水分)です。

その60%のうちの40%は細胞の中にあります(細胞内液)

60%うちの20%は細胞の外にあります(細胞外液)

20%の細胞外液のうち15%は細胞と細胞の間にあります(間質液または組織液と呼ばれています)

20%の細胞外液のうち5%は血液中の水分としてあります(血漿と呼ばれています)

血液検査などをした時、試験管に移された血液が、時間が経ったり、遠心分離機という機械で分離され、試験管の中で透明な上澄み液と、下に赤く沈んだ血液を見た、またはイラスト的な画で見たことがあるでしょうか。

試験管で分離して、上澄みの水分は血漿で、血液全体の55%ほどを占めます。

下に沈んで赤く見えるのは血球成分(細胞成分)で、血液全体の45%ほどを占めます。

上澄みの血漿の91%は水です。

残りの7%にタンパク質、1%にミネラル、1%にその他となります

タンパク質の中でも、最も割合を大きく占めているのがアルブミンというタンパク質になります(タンパク質全体の65%)

血球成分には、赤血球、白血球、血小板がありますが、95%以上は赤血球が占めています。

貧血の検査項目にHT(ヘマトクリット)という検査項目がありますが、その検査項目は血液に占める赤血球の容積を見ていますので、ほぼ赤い部分の割合と同じという事になります。

ヘマトクリット値は貧血で減少し、脱水や多血症で増加します

導入?が長だらだらとなりましたが、浮腫みに一番関係するのは ”アルブミン”ですのでやっとここまできました。

浮腫みに関係するのは、体にある水分の20%の細胞外液で、血漿と間質液との中でバランスが崩れてしまう事にあります。

血漿中の5%の水分を保つには、血漿膠質浸透圧というのが働きます。

血漿膠質浸透圧とは、血管内に水を引き寄せる力のことです。

人の体の中で水分の行き来は、小さな穴がところどころに開いた細胞膜を通して行き来します。

その細胞膜の穴は大きな成分は通れないので(ある物質しか通れない膜を半透膜という)、 アルブミンの様に分子の大きい成分は通れません。

穴よりも小さな水は通れる(半透膜)ので、アルブミンなどが溶けていて濃度の濃い方へ引っ張られて水は移動します。

一般に細胞と細胞の間にある間質液は濃度が低く、アルブミンやミネラルが多い血漿は濃度が濃いので、血管の半透膜を経て、間質液から血漿へと水が移動し、血漿の水分割合は保たれます。

しかし、血漿の中にタンパク質、アルブミンが少ないとなると、血漿の濃さも間質液と同じかそれ以下になっていたら、血漿(血管の中の水分)は、半透膜を経て間質への引っ張られていきます。

間質に多くなった水分が、浮腫み(むくみ)となるわけです。

(ザーッと書いてしまい、ちゃんと点検してませんがアップします。明日点検し間違えがあれば訂正します…)




栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。