血液検査深堀り MCVの場合②昨日に引き続き血液検査深堀り、MCVについて書きたいと思います。貧血のタイプを分類するために、MCV値をみる事はとても大切な事です。しかし現状、医療現場や健診では検査されていなかったり、検査され検査表に記載されていても、受検者へ検査の意味をしっかりと伝えられていない印象です。貧血の分類とは、小球性貧血、正球性貧血、大球性貧血とに分けられます。MCVが90より小さい時(分子栄養学的栄養療法的に)小球性貧血のタイプです。(一般に医療的にはMCVが80以下を小球性とすることが多い)ヘモグロビンという荷物を運ぶトラック(赤血球)の容積が小さいということです。小球性貧血のタイプは、鉄欠乏性貧血に多くみられます。また癌や慢性疾患によるACD(慢性疾患による貧血)の場合もこのタイプが多いです。MCVが90~100の場合は正球性貧血に分類されます。ヘモグロビンを運ぶトラック(赤血球)の容積は正常だが、中の荷物(ヘモグロビン)が少ないという事です。出血性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血...2026.04.29 10:48
血液検査の深堀り、MCVの場合①貧血検査で行われる血算といわれる検査でおおかた行われている項目にMCVという項目が有ります。日本語に略したら、赤血球平均容積という項目です。つまりは赤血球の平均した大きさをみる検査です。上にあげた検査結果はご相談に来られた方のですが、MCVの値が基準値を大きく外れています。この方の検査結果は、WBC(白血球数)、RBC(赤血球数)、PL(血小板)も血球の数値が低いです。この方は二十年以上前に血液の病気を患った事が有ります。私のクライアントさんになったのはこの10年ほどです。病院での治療は二十数年前に終了したとの事ですが、この10年ほど見させて頂いているデーターはだいたい上の結果と似たような感じです。血液疾患の名残りみたいな感じでしょうかこの方の自覚症状は、頭痛、頭重感、怠さです。栄養療法医師へ検査データーに基づいて相談すると『現在は血球数の変動はみられません。今のところ慢性的に経過している様ですが、急性変化も起こり得るので、分化誘導アプローチはしっかりされて下さい』と...2026.04.28 12:28
大腸癌の学び大腸癌についてご質問があったので、私自身の学び・備忘録として書きます。概念大腸癌は、大腸粘膜に発生する悪性腫瘍で、直腸とS状結腸で大腸癌の70%を占めます。99%は良性のポリープから発生します。症状・下血:直腸、S状結腸癌の初期症状で、血便、粘血便の形をとる・便秘:癌が発育し腸管がつまった状態になり、便秘傾向が強くなる。・腹痛:癌の発育により、腸管がつまって腸閉塞になり、腹痛が起きる。・下痢:上行結腸癌の場合、腸内容物が液状のため、下痢になりやすい。・貧血:上行結腸癌の場合、下血がわかりにくく、貧血で発見されることが多い。初期では自覚症状を認めない場合が多い分類2026.04.13 11:21
4月から変わる健診制度2026年4月から、協会健保の健診の制度変更があります。今回の制度変更では、健診センター側、健診を受ける側と双方に色々な変化があります。これまでは、協会健保の生活習慣病予防健診(図上の方)を受けた場合、加入者(被保険者・本人)の働く企業が約5,000円を負担して、協会健保から14,315円が補助され、約19,000円の検査を加入者は大きな負担無く受けられていました。それが、この2026年4月からの制度変更では、生活習慣病予防健診だけでなく、人間ドックを受診すると25,000円の補助が出るようになります(図下の方)これまで費用面で人間ドックを受けれず、生活習慣病予防健診で済ませていた人が人間ドックに移行する事が増えるだろうと想定されます。例えば40,000円の人間ドックを受けると、25,000円は補助が出るので、企業と本人での自己負担額が合わせて15,000円で済むことになるとの事。人間ドックの受診者を増やすことで、病気の早期発見・早期予防することで医療費を削減したいと...2026.03.27 09:37
イソフラボン③提携機関のKYBソリュージョンズからメッセージを頂いたのでシェアします。イソフラボンについてご質問をいただきました。Q ケンビックスのイソフラボン製品の1粒って、納豆や豆乳だとどれくらい?A イソフラボン量の目安 ・豆乳200ml:約20㎎~50㎎のイソフラボンの量 ・納豆1パック(45g):約30㎎のイソフラボン量 ・豆腐1丁(約350g):約70㎎のイソフラボン量※参考:食品安全委員会データ※食品に含まれる量は、ばらつきがありますケンビックスシリーズの『イソフラボン』は、1粒でイソフラボンアグリコンとして28㎎(総配糖体として45㎎)納豆1パックに近い量を、ケンビックスシリーズ『イソフラボン』では1粒で手軽に摂取できます。食品だと日によってばらつきが出やすいため、食事にプラスして調整しやすい点も特長です。2026.03.26 12:05
イソフラボン②イソフラボンについて前回に続いてですイソフラボンの過剰摂取が指摘されたり、更年期対策として摂る場合イソフラボンよりもエクオールで摂る方が良いと云われたりしています。その事に対して直接的に、イエス、ノーとの意見を言える立場にはないので、私自身が分子栄養学の学びで得た事や研究報告の情報を書きたいと思います植物由来の化合物のファイトケミカルは、糖と結合した状態であり、そういう状態を配糖体といいます。大豆イソフラボンにおいても自然界で存在は配糖体型で存在しています。配糖体型から、糖が外れた形をアグリコンと言います。糖が外れたアグリコン型になると、分子量が小さくなるので胃腸から吸収されやすくなります。前回書きましたが、イソフラボン(アグリコン型イソフラボン)は、女性ホルモンのイソフラボンと分子構造が似ているため、エストロゲン受容体と結合しやすく、更年期症状の改善に役立つとされています。本題に入る前に、大豆イソフラボンには大きく3つあります。ダイゼン、ゲニスティン、グリシスティン...2026.03.20 11:29
イソフラボン取り扱っている栄養製品メーカーの今月の推し(キャンペーン)製品が、女性の元氣をサポートするという意図がうかがえる(笑)、ヘム鉄とイソフラボンです。時期を同じくして、更年期突入の女性の方から、イソフラボンについてのご質問があり、お答えするためにも事前学習との事で、今日のブログを書いています。大豆の成分に含まれるイソフラボン、女性ホルモンに似た作用を持つことから、ファイトエストロゲン(植物性エストロゲン)とも呼ばれています。植物性エストロゲンには多種多様なものが自然界には有りますが、人の食生活、特に日本人の食生活に馴染みが深く、体にとっても有用なものが大豆イソフラボンです。イソフラボンは、自然界の攻撃から身を守る為にマメ科植物が作る物質の総称を云うのだそうです。大豆や大豆製品に多く含まれています。食品中のイソフラボンやサプリメントとして摂取したイソフラボンは、体内のエストロゲン受容体に結合して、エストロゲン様作用を示すため更年期から閉経期の女性にとって骨粗鬆の予防、動脈硬...2026.03.10 11:30
講演会 ②去った2月22日にあった オーソモレキュラー分子栄養医学協会主催栄養の力でカラダの内側から輝く 美しさを整える2番目に登壇した 新垣 実先生のお話を振り返ってみましょう美容+分子栄養学=美容内科を標榜し、新垣形成外科の院長で有られる新垣実先生のプロフィールが映像で紹介されていました。新垣 実先生は、私が看護師として初任の沖縄県立中部病院で、当時研修医で有ったように記憶しています。新垣先生は、沖縄県で初の美容形成外科の開業医と話されていました今回の講演では、毛髪の問題やニキビやアトピー性皮膚炎など皮膚のトラブル、瞼形成などのビフォアーアフターが紹介されていました。毛髪の問題、例えば男性型脱毛症治療薬で使われる内服薬デュタステリドは、早期に効果を示す事が多いが、次第に効果が低くなる事も多い栄養療法との併用の場合、効果が継続する血液検査の数値の判断として、一般の基準値とオプティマムレンジとの考えがあると。(私は初めてオプティマムレンジという言葉を聞きました。もともとある用語...2026.02.24 09:42
講演会栄養の力でカラダの内側から輝く 美しさを整える昨日は那覇でNPOオーソモレキュラー分子栄養医学協会の講演会があり参加しましたお三名の講師の先生がお話から学んだ事を書きとめておきましょうまずは、NPOの代表理事である金子俊之先生のお話から皮膚は私達の体では最大の臓器です皮膚の役割としては、①外界から体を守る ②体温を調整する ③ 免疫にかかわる(※茶のしずく葉事件を例に挙げていて分かりやすかった)皮膚の大きな特徴の一つに、ターンオーバー(新陳代謝)がある。ターンオーバーに重要な栄養素は、ビタミンD、亜鉛、ビタミンA、タンパク質肌の状態が整っていくためには、土台が整っている事が重要『栄養を摂っている』と『体で使われる』はイコールではない例えば、コラーゲンを摂っても、摂った物がそのまま体で使われるわけではない摂取⇒消化⇒吸収⇒利用 という過程がある消化吸収を良くする事、体調管理には、腸内環境を良くする事が重要な事です。そのためには腸内フローラの多様性の実現です。つまりは色ん...2026.02.23 09:46
ビタミンDビタミンDの摂取量の目安画像は栄養素ビタミンDを多く含んでいる食品の焼鮭をあげました。2025年度版の日本人の食事摂取基準によると、成人のビタミンDの一日の摂取量の目安量は9.0μg~100μgとされています(ずいぶんと目安量の幅が有りますね)画で上げた焼鮭一切れに、ビタミンDは25μg~35μg含んでいます。そう聞くと、日本人の摂取推奨量を満たしているのでは!?と思うと思うんですが食事で充分とれている場合でも、ビタミンDの血中濃度(体で使える活性型のビタミンDとしてどれだけあるのかあるのかの血液検査での測定)をみれば、日本人の90%が不足であり、40%が欠乏レベルという報告があります。日本人は国際的に見ても血中濃度が低い傾向とされています。ビタミンDは脂溶性のビタミンで有る為か、ビタミンAと並んで、私達が栄養素の摂り過ぎを気にするばかりに栄養不足に陥っている栄養素とも云えます。※1については、後で触れる事とします。栄養療法的には、ビタミンDの一日摂取量は100μgを...2026.02.20 11:17
フレイルについて②フレイル度チェックまず始めに、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターが独自に開発した介護予防チェックリストをご紹介します。このチェックリストは、《体力・身体機能》《栄養・口腔機能》《社会機能(社会参加)》の3つの領域の15項目で構成されています。合計点数が4点以上の人はすでにフレイルが始まっていると判断されるとか…2~3点ならフレイル予備軍…0~1点ならフレイルでないと判断されるとの事…さぁ、今の自分はどうなんでしょう、チェックしてみましょう《体力・身体機能》①この一年に転んだことが有りますか はい|いいえ②1kmぐらいの距離を不自由なく続けて歩くことが出来ますか はい|いいえ③目は普通に見えますか(眼鏡を使った状態でも良い)はい|いいえ④家の中で良くつまずいたり、滑ったりしますか はい|いいえ⑤転ぶことが怖くて外出を控える事がありますか はい|いいえ⑥この一年間に入院したことがありますか はい|いいえ《栄養・口腔機能》⑦最近、食欲はありますか はい|いいえ ⑧現在、たいていの...2026.01.29 10:40
多発性骨髄腫一歩手前とは…、詳細な血液検査の勧め政治家山本太郎さんが先日記者会見をして、「健康上の理由で衆議院議員を辞職します」と発表しました。健康上の理由とは「多発性骨髄腫の一歩手前にある」とお話されていました。私はこの記者会見の様子を身近な人達とユーチューブで見ていて、一歩手前にあるとはどういう事?とか、診断されているわけではないんでしょ?などの反応を見聞きしてました。私なりに記者会見を見ていて、どのような検査や受診の経過で、「多発性骨髄腫の一歩手前」という発表に至ったのかを考えてみました。2026.01.26 09:35