不定愁訴を考える(何となく体調が悪い、頭が痛い…)を考える②昨日と同じ画ですが、少し変わったところありますよ、お気づきでしょうか(笑)今日も貧血の女性のカウンセリングがありました色々お話していく中で、私の方から質問してみました私: 貧血がある事で、身体にはどんな影響があると思いますか(その方はヘモグロビンが10を割っている)女性 : 頭痛とか疲れやすいとかを起こすとかですか私 :そうですね、ではなぜ貧血がその様な状態にさせると思いますか?女性 : なぜでしょう、鉄が少ないからですか私 : そうですね、、、正解の様で、正解ではないようなお返事をもらって、私の説明に入ったのですが私達の身体で血液中の鉄は赤血球という細胞に含まれるヘモグロビンという物質を作るのに必要不可欠な材料です。私達が呼吸で得た酸素は、肺でヘモグロビンとくっつき、赤血球という運搬役によって全身に運ばれます。かなり簡単に言ってですが、ひとまず赤血球という細胞は酸素の運搬を担うタンパク質(トラック)という事を憶えていてください。貧血であるという事は、身体の臓器・組織...2025.08.20 11:48
不定愁訴(何となくなく体調が悪い、頭が痛い…)を考える①誰しも経験はあると思います、何となく体調が悪い、疲れが取れない、イライラする頭が痛い、めまい、耳鳴り、立ちくらみこれらの症状が有り病院で検査をしても、原因となる病態が分からない時にこれらは不定愁訴(ふていしゅうそ)と言われます(カルテに記載されているかもです)定まらない愁いの訴え、愁いという字は秋の心と書くように、季節の変わり目の様に症状は変化しやすいのかもしれませんね私も、かつてこの不定愁訴に悩まされました二番目の子の出産・育休を経て2年後に看護師として復職後に、その様々な症状が出ました毎日のように感じる頭痛、一日1回はカロナールを服用酷い乗り物酔い、便秘・下痢の繰り返し、これまで食べれていたゆで卵や芋類が咽に落ちにくい、咽の違和感がある、外来の診療補助で患者さんの側に立っていて自分がめまいを起こすなど自分の勤めている病院の内科、外科の診療科を受診し、血液検査・胃カメラ、甲状腺検査などをしましたが、どこでも結果は異常はないと言われました。検査結果は異常がないと説明す...2025.08.19 09:17
最近の栄養カウンセリングの現場から② ビタミンB群編熱い日々ですね、気温39℃とか40℃とか、地球丸ごと発熱レベルですね沖縄地方は、今のところの気温は33℃~35℃沖縄より北海道の気温が高いとはどういう事なんでしょうの今日この頃です土用丑の日は8月4日過ぎてしまいましたが、この暑さを乗り切るには毎日でも食べたいと、画はうな重にしました。前回の更新に引き続き、栄養カウンセリングの現場から、私がアドバイスしたケースの事を書いていきます。ビタミンB群の摂取を勧めたケース② 「立ち上がると天井がぐるぐる回るんです」と電話してきたA子さんのケースA子さんは60歳代後半の方、音楽教室の講師をされている日曜日休業日に携帯電話にA子さんからの着信がある「立ち上がろうとすると天井がぐるぐる回るんです」「そして食欲もないんです」A子さんは2年前に、脳梗塞と思われる(ベッドから起き上がろうとすると右足に力が入らず転倒し、同時に言語障害があった)症状があり救急搬送された。病院では、血栓融解治療を受け1週間入院、退院時には麻痺などの後遺症はなか...2025.08.08 10:45
最近の栄養カウンセリングの現場から ビタミンB群編私は、栄養カウンセリング・ユウケイの屋号で、栄養製品購入・栄養相談の場として、ケンビックス製品(分子栄養学研究所発売元)の正規取扱い店として営業をおこなっています。今の場所に至るまでは、他営業店での見習い修行⇒自宅兼店舗で2年⇒自宅で手狭になりアパートの一室を借りて2年⇒2011年1月今の場所で営業スタート分子栄養学に基づく栄養療法に関わるようになり足掛け20年ほどになりますお客様(クライアントさん)は、20年来おつきあいの有る方から、一か月前からの方から、又店構えをしているので、今日飛び込みで来られた方がクライアントさんになるかもしれません。前フリを書かせて貰いましたが、すでにクライアントさんになっている方が、今現在の身体のお困りごとに対応する事が多くあります。お電話での事もありますが、多くは『この場合に対応する栄養素は何がよいですか?』とアドバイスをもらって即、栄養製品を購入したいのでと、ご来店の方が多いです。私が店番しているのは、一番にクライアントさんのその希望...2025.08.08 08:49
コレステロール値低すぎませんか?昨日栄養カウンセリングでお会いした60歳代後半の男性の方これまで年1回ほど栄養療法提携医療機関で検査を受けて頂き、栄養アドバイスをさせて頂いています。今回のご相談は膝・足関節の痛みで、最寄の医療機関内科、整形外科で検査をしてその検査を持ち込んでのご相談でした。私の方でも栄養療法の提携医療機関へのご相談として繋ぐために、検査結果を見せて頂いたり、これまでの経過を聞かせて頂いたりしました。内科・整形外科で痛みの原因を診断するために、色々検査がされていました。WBCが10,000台、血沈一時間値の3倍、CRP2台と炎症マーカーは高めです。RAリウマチ反応、抗CCP抗体値から、リウマチは否定されている様です。足のレントゲン検査で、足関節に石灰沈着様がみられると説明されたとの事です。尿酸値は高めであるが投薬するほどではないが偽痛風と言われたとの事です(痛風ではないということでご本人は安心しているご様子)これらの情報から、私達栄養療法の面からはだいたいのアプローチ内容が見えてくる...2025.07.04 11:59
油の事 ③ 油の溶出方法以前に、普段使う調理油について色々調べてみてその油の原料などが分かると、次にこの原料からどのような方法で油を取り出したか、油としての製法に関心が行きました。その時に知ったのは、私が調理用に使っている油や、スーパーでリーズナブルで売られている油は、ヘキサンという化学溶剤が使われている、ということでした。油が生成され出したころは、化学溶剤などは使わず、石臼で叩いたり、圧搾作業など気の遠くなるような工程が主で行われていたといいます。調理油の受容が高まり、大量生産をする過程でヘキサンという化学溶剤が使われてきたのだろうと思います。化学溶剤ヘキサンとはガソリンにも含まれる化学成分です。ガソリン臭の様なツンとした刺激臭があり、その臭いの脱臭のために200℃以上の高温で加熱する必要があるとの事。その高温加熱で、人体に有害となる「トランス脂肪酸」が発生してしまいます。そしてトランス脂肪酸の問題以外にも、不純物を取り除くために水酸化ナトリウムやシュウ酸、劣化を防ぐためにクエン酸、脱色剤...2025.06.19 10:12
油について②引き続き、油の事を書きます。色々勉強してみると、油もそうですが、お塩や砂糖などの調味料・食品は、時代の影響をうけた歴史的背景があるんだという事を感じます。第二次世界大戦で敗戦国になった日本はアメリカの指導の下で戦後の復興を進めてきました。1955年ころからの高度成長期、日本は先進国の仲間入りをしました。先進諸国の仲間入りをした日本人は外国人との体格差や、外国人に比べて肉を食べないと言うコンプレックスからか 「もっと脂肪を!」と叫ばれるようになりました。しかし次第に動物性脂肪の摂り過ぎは心臓血管系の病気を引き起しているという事が外国から言われ始めました。そうすると栄養学者らは「動物性脂肪を控えましょう」と大合唱するようになり、動物性脂肪の代わりに植物性油脂を摂りましょうという方向へ舵が切られました。1950年アメリカの研究結果から、「リノール」酸は血中コレステロールや血圧を下げ、心筋梗塞や動脈硬化を予防するなどの健康効果が期待できるとして世界中で脚光を浴びました。リノー...2025.06.18 11:46
油について油というと毛嫌いされがちですが、いえいえ私達は油を食べないでは、生命を維持する事さえ難しくなります。油が私達の身体での役割は、効率の良いエネルギーになる、身体を合成する材料になる、 脳細胞・神経細胞を作る材料、ビタミンDの源、ビタミンAの源、ビタミンEの源、ビタミンKの源、胆汁の源になる、又コレステロール、中性脂肪、脂肪酸の源になるなどです。油の事、あぶらの種類についてお話しする時に出てくる言葉に、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸があります。字づらをみても同じであるようで同じでないようでなんですが…。すごーく簡略して(私が理解している様に)書いてみます。飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)は主に動物性食品に含まれる脂で、ラードや牛脂、牛乳がそれに含まれます。不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)は主に下記の様に分けられます1一価不飽和脂肪酸又は単価不飽和脂肪酸(二重結合が一カ所)オレイン酸(二重結合の場所によりオメガ9脂肪酸とも呼ばれる)オリーブ油が代表的です、米油、菜種油などにも多...2025.06.13 11:25
胆石・父のケース今日の女子会(オネエサマ会)のお茶会での話『健康の話し』になり、お一人の方がご親族の方の胆石の時の痛みを起こしたと話されました。 一晩堪えて翌朝に病院受診した、その痛みはすごい大変な痛みだったらしいと、お話ししていました。胆石や尿管結石の痛みは疝痛とも表現され、数分から数時間毎に周期的に起こり、差し込むようなかなり辛い痛みといわれています。女子会の場で、私が胆石を前提として「石が胆管?胆のう?どこに有るかによっても状況は違う様だ」と話をしていると、痛みは胆石?尿管結石?どっちだろうというオチで終わったんですが…(笑)(胆石か尿管結石かは分からないけどと言ってましたが、もし痛みを起こしたご本人が胆石か尿管結石かどちらか分からないと言うのであれば看過できないな~とも思ったんですが、個別の相談でもないのでオチでおわりでした)その時に、父の胆石と診断された時の事を思い出しました。前にもブログ(てぃーだブログ)で書いたかもしれませんが、再び書いておきます。父の診療に当たって頂い...2025.06.03 11:17
脱水症に気をつけよう沖縄地方は、昨日5月22日に例年より12日遅く昨日梅雨入りした模様と発表しました。しかし、今日のこちらの天気はピーカンです。気温31℃~32℃私が利用している共済の食材宅配のドライバーさんと、食材受け取りの時にあいさつを交わしていると『僕、先週の配達後に脱水症をお越し病院に行ったんです』というではないですか!そして昨日こちらご利用のクライアントさんのご家族が救急救命士で救急車での仕事をされているのですが、5月に入り脱水症・熱中症での救急搬送が多くなっていると聞いていると!そして。。今日、私の実家(離島)の父が脱水症?をおこしかけたような事態が分かり、ひやっとしたりしています。自分自身での体調管理もそうですが、高齢になった父母へどのように注意喚起しようかと考えながら、今日は脱水症についてフィードバックしてみます。脱水症とはどのような状態なのでしょうか私達の身体には、身体の機能を維持するためにある程度の体液が必要です。体液=水分ですね。体の中の水分は細胞内、細胞外(血液、...2025.05.23 09:56
甲状腺疾患 甲状腺の悪性腫瘍悪性腫瘍と言いますと、がんととらえがちですが悪性腫瘍イコールがんではないという事です。悪性腫瘍には、粘膜上皮や粘液上皮を構成している細胞が悪性化した場合を『がん』として、上皮ではない組織(筋肉細胞、骨、血液、リンパ球)が悪性化する『肉腫』などとに分ける考えがあります。タイプを分類することは、治療方法も異なり、再発率や生存率にも差が有るので、治療を始める前にどんな組織に出来ているのかは大切な判断になります。甲状腺で起こる悪性腫瘍は主に5つのタイプ(組織型)があります。① 乳頭がん② 濾胞癌③ 髄様がん④ 未分化癌⑤ 悪性リンパ腫私が栄養カウンセリングの生業をして18年の間に、悪性腫瘍の病気でのご相談を受けたケースでは乳癌と並んで同じくらいの印象です。また甲状腺の病気そのものでのご相談ではなく、病歴をお聞きしていく中で、「甲状腺のがんで手術しました」「甲状腺の手術をして〇年になります」とお話しする方も多い印象です。 過去の病気・治った病気ととらえている方々も多い印象です。...2025.05.16 10:42
甲状腺疾患 亜急性甲状炎3月に甲状腺についてとブログにあげ、だいぶ間が開いてしまいました甲状腺疾患の中でもメジャーではない亜急性甲状腺炎について書いてみたいと思います4年ほど前2021年、私のクライアントAさんのケースAさんからお電話で、『3日前から39度台の発熱があり、コロナの検査をしたが感染は陰性とのことです』と。『昨日咽が少し赤いとの事で抗生物質が出たので今日夕方から飲みます』と。私の方からは、持っているビタミンB群とビタミンCの栄養素の補給をしておくように話しました。2日後(Aさん発熱から5日後)、私の方からAさんへお電話をしてその後のご体調を聞くと、39度台の発熱が続いていると、咽はそれほど痛くないが首を回したり傾けたりすると首の中央が痛い、首の前面に触れるととても痛いとの事。その時、私は以前に内科クリニックに勤務していた時に、Aさんと似た症状で外来受診した女性の方が、数回外来受診して亜急性甲状腺炎と診断され治療後速やかに改善した事を思い出しました。Aさんと似た症状とは、発熱・のど...2025.05.14 11:23