沖縄地方は、昨日5月22日に例年より12日遅く昨日梅雨入りした模様と発表しました。
しかし、今日のこちらの天気はピーカンです。気温31℃~32℃
私が利用している共済の食材宅配のドライバーさんと、食材受け取りの時にあいさつを交わしていると『僕、先週の配達後に脱水症をお越し病院に行ったんです』というではないですか!
そして昨日こちらご利用のクライアントさんのご家族が救急救命士で救急車での仕事をされているのですが、5月に入り脱水症・熱中症での救急搬送が多くなっていると聞いていると!
そして。。今日、私の実家(離島)の父が脱水症?をおこしかけたような事態が分かり、ひやっとしたりしています。
自分自身での体調管理もそうですが、高齢になった父母へどのように注意喚起しようかと考えながら、今日は脱水症についてフィードバックしてみます。
脱水症とはどのような状態なのでしょうか
私達の身体には、身体の機能を維持するためにある程度の体液が必要です。体液=水分ですね。体の中の水分は細胞内、細胞外(血液、リンパ液、組織液)に存在しています。
体液は、体温調整や栄養成分を全身へ運ぶ、血液・体液のPH調整をする、血液の淀みを起こさないなど、重要な役割をしています。
体液の量は、成人では体重の60%を占めています。下痢や嘔吐、多量の発汗などで体外へ出ていく水分量が多くなると、体液のバランスが崩れてしまい、脱水症状を引き起こすことになります。
年代層によっても体液量の割合は違います。小児では体内の水分量は体重の70%ほどですが、体液量の多い小児もそのバランスが崩れると容易に脱水症になりやすいです。
大人に成長するにつれて10%ずつ減少して60%程度になります。
さらに高齢になると、身体の水分量が減っていき体重に占める割合が50%ほどになります。
高齢になるにつれ体液量が減っていく事の理由の一つに、筋肉の減少があげられます。
筋肉は体の水分の貯蔵庫であり、体液の40%以上は筋肉に貯めていると言われています。
例えば、体重が60㎏の成人の場合、体重の60%が体液ですから体液量は36リットルほどになります。その体液の40%は筋肉にあると言いますと、筋肉内の水分量は約14.5リットルにもなります。筋肉全体の75%は体液という事になります。そういうわけで、成人に比べて体内の水分量の割合が少ない高齢者は脱水症をおこしやすくなります。
他に高齢者が脱水症になりやすい理由についてです。
①水分摂取が不足する
高齢になると、脳の働き喉の渇きを感じる中枢の機能が低下するために、汗をかいてものどの渇きを感じにくく、水分摂取をするのがおくれてしまいがちです。脱水症をおこさないような→対策としては、若い人よりも少し早い段階から、水分摂取をすすめることが必要です。
② 環境
・夏の暑い日、蒸し暑い日でもクーラーを使用せず、室温が28℃以上であった。
・若年層が室外での熱中症が多いが、高齢者は自宅や室内が多い
・自宅・室内に空調設備がない
・一人暮らしか、配偶者と二人暮らしの高齢者
③本人の状況/要介護度
・介助なしで自立した生活をしている、また介護サービスを利用していない
・認知症がある
④身体の機能、特に腎臓機能の低下により脱水症に陥りやすい
腎臓は体に必要な水分や栄養成分を体にとどめる働きがあるが、その力が弱まってしまうと体液のバランスが崩れて脱脂症をおこしやすくなる。
⑤治療のために服用している薬の影響
血圧を下げる作用のある薬の種類では、利尿作用(尿を多く出す作用)があり、尿としてたくさん出たために、体に必要な栄養成分や水分が不足して脱水症を引き起します。
⑥過剰な塩分の制限はダメ
高血圧や生活習慣病の病気で、食事指導の一つに、塩分制限を受けている事も多いと思いますが、脱水症の気になる季節は、過剰の塩分制限は控えた方が良いのではと、個人的に思う。
多めに塩分をと考えるのであれば、天然塩を毎日の調味料に加える事も良いと思う。
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