以前に、普段使う調理油について色々調べてみてその油の原料などが分かると、次にこの原料からどのような方法で油を取り出したか、油としての製法に関心が行きました。
その時に知ったのは、私が調理用に使っている油や、スーパーでリーズナブルで売られている油は、ヘキサンという化学溶剤が使われている、ということでした。
油が生成され出したころは、化学溶剤などは使わず、石臼で叩いたり、圧搾作業など気の遠くなるような工程が主で行われていたといいます。
調理油の受容が高まり、大量生産をする過程でヘキサンという化学溶剤が使われてきたのだろうと思います。
化学溶剤ヘキサンとはガソリンにも含まれる化学成分です。ガソリン臭の様なツンとした刺激臭があり、その臭いの脱臭のために200℃以上の高温で加熱する必要があるとの事。
その高温加熱で、人体に有害となる「トランス脂肪酸」が発生してしまいます。
そしてトランス脂肪酸の問題以外にも、不純物を取り除くために水酸化ナトリウムやシュウ酸、劣化を防ぐためにクエン酸、脱色剤として酸化白土、他様々な添加物が使われる?とのこと。
トランス脂肪酸についてはよく見聞きする用語ですね。
植物油(リノール酸などの)に水素を加えて出来た副産物の油の種類。
マーガリン、ショートニングが代表ですが、市販で売られている油もヘキサン化学溶剤による抽出方法の場合はトランス脂肪酸に属するという事です。
私達が現代生活を続けていく過程で、トランス脂肪酸を全く除く食生活をすることは無理かなと思います。ケーキ屋でのケーキ・クッキーに入っている油、市販で売られているパン惣菜、飲食店で作られる料理に入っている油にいちいち物言いをつけたり、すべてのトランス脂肪酸を排除する生活をするとしたら、社会から変人扱いされそうですし、私・家族含めて餓死してしまいそうです。
ですので、ささやかに家で出来る事として、マーガリンはこの20年?冷蔵庫においていない⇒バターへ
調理油はオレイン酸を多く含む米油、菜種油、で圧搾製法での製品を選ぶ
今お気に入りで使っているのは、薬膳カフェを営む友人おすすめの、坂本製油のしらしめ油
家で作るパン、クッキーへもこれら油を使う
そしてどうしても不足がちな、α-リノレン酸、EPA・DHAは、時々の料理に亜麻仁油を振りかける事と、自分が扱っているメーカーの製品のγ-リノレン酸とEPA・DHAのサプリメントをぼちぼちと補給している現状です。
※栄養療法の検査で、血中の不飽和脂肪酸(アラキドン酸、EPA、ジホモγリノレン酸、DHAのバランス)をみてみたらアンバランスが際立っていて、又私自身の軽い心臓弁膜症・不整脈があるため、血栓予防の観点からサプリメント療法を行っているところです。
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