BNPという検査項目、数値を見たことがあるでしょうか
BNPは脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peputaide)の略で、心臓(主に心室)で作られ分泌されるホルモンの事です。
なぜ心臓で作られるのに脳性と云うの?と疑問で調べてみると、日本人の研究者が1988年に豚の脳から単離・同定され、その後ヒトの心室の筋肉から分泌されることが分かり、1992年にヒトBNPの構造も同定されています。
心臓の筋肉に負担が増えたり、心筋の肥大が起こるとBNPの血液中濃度が上昇することが分かりました。
ですので、最初の発見した研究者に敬意を表して脳性・・と名前を残しているのでしょうか。
現在BNPは心不全の生化学的マーカーとして医療の現場で用いられています。
といっても、私は病院勤務で循環器病棟・CCUに勤務していた頃(35年くらい前)には BNPの検査項目をみたことはなかった、BNPが有用される前だったのかな…。
KYBの血液栄養診断士として今の仕事に関わるようになってから、様々な病態の検査の情報に触れ、その一つ一つを学んでいくうちに、循環器病棟の看護師の経験があったからか、このBNPの事は自分の知識としてストンと入った記憶がある。
心臓の機能低下で上昇しているケース、心房細胞の様な不整脈で上昇しているケース、腎機能・肝機能が悪くて上昇しているケース、膠原病の1つで肺高血圧を合併して上昇しているケースなどのご相談があった
すでに医療での治療が施されている場合が大方ですが、補完として数種類の栄養製品をお勧めするのですが、BNP上昇の場合必須で摂ってほしい製品がコエンザイムQ10
摂取目安量を提案し、そのアドバイス量を摂って頂いて場合、1か月~数か月以内に受ける血液検査でBNP値の減少を確認した時などは、ご相談者と共に小躍りしたくなるほどです。 もちろん主治医の方も薬剤が効いてきたと安堵し喜ぶのです。
ちなみに血症BNPの基準値は、18.4Pg/ml以下
40~99の場合心疾患の疑いがあるので要精査
100以上の場合は治療を要する心不全の疑いとなっています。
BNPを測定する有用性は①心疾患のスクリーニング ② 心不全の図湯照度評価 ③心不全に対する治療効果判定 ④心不全患者の予後予測、とされています。
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