牛乳についてvol1にも書きましたが、牛乳の栄養成分組成
《普通牛乳の主な栄養成分組成(100gあたり)》
エネルギー67Kcal、タンパク質3.3g、カルシウム110mg、マグネシウム10mg、ビタミンD活性代謝物0.3μg、レチノール38μg、ビタミンB2 0.15㎎、飽和脂肪酸 2.33g、一価不飽和脂肪酸0.87g、多価不飽和脂肪酸0.12g
今日は牛乳の脂肪(脂質)について書いていきたいです
動物でも植物でも、その中に含まれている脂肪(脂質)は中性脂肪です。
脂肪は…脂肪酸をアルカリ化の役割をするアルコールで中和して出来たエステル(化合物)です。
そのアルコールの事をグリセリン、またはグリセロールと言います。
脂肪酸とグリセロールのエステル(化合物)は、グリセロールの1分子に脂肪酸の3分子が結合した分子構造をしています。
(想像画として、こいのぼりを揚げるとき時の竿がグリセロール、泳いでいるまごい・ひごい・こごいが脂肪酸…みたいな…)
動物性脂肪、植物性脂肪の違いは、泳いでいる脂肪酸の違いにあります(竿のグリセロールは一緒)
脂肪1分子に、3分子の脂肪酸があるという事になります。
脂肪酸は大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。
脂肪の分子(こいのぼり)に、泳いでいるこいのぼりが3つすべて飽和脂肪酸なら、この脂肪は飽和脂肪、一つでも不飽和脂肪酸が含まれていたら不飽和脂肪という事になります。
難しい言葉色々出ていきますね…
中性脂肪というと、なぜか栄養不足状態にある人も毛嫌いしたりしています
そして牛乳嫌いの人から聞く事に、中性脂肪が上がるからとか、太るからとかいいます
脂肪の役割を考えると、まずはエネルギー源になるという事です。
脂肪1グラムは9キロカロリーの熱量を出します。
なんと筋肉のエネルギーの3分の2は脂肪から、残り3分の1がブドウ糖と言います。
アスリートが良く肉を食べるのは、エネルギー源としての脂肪が第一である事を、頭で知っているか、体で知っているからなのかなぁと思ったりします。
私達が食事から摂った脂肪(脂肪酸)は、そのまま体の脂肪として(あの鯉のぼりに脂肪酸に)組み込まれます。
まさに本人が食べたもので体が作られるということです。
脂肪の役割に私達の体の35兆個あると言われる細胞膜をつくる材料としてその脂肪は使われます。
「プロスタグランディン」という言葉を聞いた事があるでしょうか
体の様々な変化に対応して、細胞膜にある脂肪酸が切り崩されて、作り出される局所ホルモンです。
細胞膜の脂肪の脂肪酸にどのような脂肪酸があるか、多いか、少ないか、バランスによって この切り崩される局所ホルモンに変化が出てきます。
(お薬でもロキソニンなどの痛みどめは、悪さをするプロスタグランディンを抑えたりする作用だったはず)
プロスタグランディンに行く前に脂肪酸の事をもう少し掘り下げたいと思います。
次回にします。マタヤーサイ!
0コメント