うつと食べ物の関係№2

前回からの続きと復習

こころの健全を保つために、脳の神経伝達物質のバランスを適正に保つことが大切

そのために不可欠なのが食事から取り入れる栄養です。

神経細胞も神経伝達物質も”栄養”を材料として作られています

そして前回は、神経伝達物質の「主原料になるタンパク質摂取の重要性を書きました。

脳の栄養不足は様々な原因が(様々な栄養不足)があげられます。

精神的な問題や睡眠の問題があり、心療内科を受診した事のある人も多いと思いますが血液検査を受けた事のある人は少ないのではないでしょうか

栄養療法では、脳の栄養状態が保たれているかを判断するために、まず血液検査をみます。

この血液検査も健康診断や特定健診レベルの検査では項目数が少なく判断できないので

より細かい検査項目でチェックします。

まず血糖値のことについて

血糖値は血液中のブドウ糖の濃度を見ていて、特に検査項目の空腹時血糖は約10時間から 12時間食事抜きにして採血した時の数値です。

なぜ血糖値というと、糖尿病などの病気が思い当たると思いますが、実は心の有りようにものすごく影響する物質です。

私達が食事からとる時の3大栄養素に糖質、脂質、タンパク質がありますね

糖質はごはん、パン、麺などのでんぷんが、唾液や膵臓・腸の消化酵素により分解されてブドウ糖になって血液へ吸収されます。

空腹時血糖はそのブドウ糖値を量っているのですね。

『砂糖は脳のエネルギー源』というテレビコマーシャルが流れた事もありましたね

確かに、脳のエネルギー源は血液中のブドウ糖です。しかしこれは安定して供給される大前提があります。

一度に多量の糖が供給されると、脳にとっては好ましい事ではありません。

糖質を多量に摂取してしまうと血糖値が上がりすぎてしまい、その血糖値を処理するために

血糖値を下げるホルモンのインシュリンが多量に分泌されます。

結果インシュリンの働きが強くなり血糖値は下がりすぎてしまいます。

ここで今度は、血糖値を上げるために様々なホルモンが分泌されます。

そしてこのホルモンが大量に出すぎる、長期的に出る事で自律神経の乱れが生じてしまいます。

つまりは血糖値が大きく変動しないように、糖質の摂り方に注意しなければいけません。

糖質、それも吸収の良い糖(ブドウ糖など)で多く摂取してしまう

缶コーヒー、ジュース、コーラ、炭酸飲料、アルコールを毎日・頻回に摂ってっいるような食習慣であればまず何らかの手を打つ必要があると思われます。

検査数値をみるときに、ただ単に検査項目の空腹時血糖や、HbA1Cだけでなく

インシュリン抵抗性が起きていないか、食後2時間血糖はどうかなどの項目や他の項目とも関連ずけて糖代謝をみます。

次回へ続きます




栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。