消化管③ 胃腸に重要なアミノ酸・グルタミン

グルタミンというアミノ酸の名前を聞いたことがあるでしょうか

栄養療法を勉強している人では、グルタミンを知らないという事は無いと思いますが、一般にはあまり耳馴染みのない言葉ではないでしょうか

看護師をしている頃の私も、聞いたことが無かったのですが、栄養療法を勉強するようになり、なぜそんな大切な事を私は知らなかったのかと後悔したのです。

グルタミンは私達の体内で最も多く存在するアミノ酸です。

通常は必須アミノ酸ではない準必須アミノ酸の仲間になりますが、ストレスを受けた時、激しい運動をした時、病気、手術などで体に大きな負担がかかった時に大量に消費されるため不足してしまいます。そのために条件付き必須アミノ酸との考え方もあります。

消化管とグルタミンの事について

《グルタミンは小腸上皮細胞の主なエネルギー源です》

小腸上皮細胞が動く・はたらくための主なエネルギー源となるということです。

小腸上皮細胞は何故動く?なぜはたらく?

それは胃・十二指腸から送られてきた食物と消化液を混ぜ消化していくという働きがあります

また、消化された栄養素はほぼ小腸上皮細胞から吸収されるという働きがあります

私達の胃腸には、一日8リットル~9リットルの水分が流れ込んでくるとか、そのうち6リットル~7リットルは小腸で吸収されていきます。

この様に消化・吸収するという働きには必ずエネルギー源が必要になるのです。

以前に栄養療法の師の講演の中で「小腸の表面積をヒダを拡げ、ヒダの上の絨毛を拡げ、絨毛の表面にある微絨毛まで広げると、テニスコート一面分の広さになる」「その広大な面積には細胞が有り、消化・吸収と重要な働きをしている」

ずっと前の栄養療法の講演会で思い出されるのが、

「この小腸上皮細胞の95%のエネルギー源をグルタミンが担っている」

「エネルギー源というと糖質・ブドウ糖だが、私達の身体の中で最もエネルギー供給が優先されるべき脳細胞にとってはブドウ糖は重要なエネルギー源だ」

「広大な小腸上皮細胞のエネルギー源としてグルタミンがあてがわれたのは、脳を守る為のまさに神様の技ではないか」

みたいなことを、栄養療法の師が話していました。

そうだよね、食べた食品から得られたブドウ糖が、広大な小腸粘膜細胞に運ばれて使い切ってしまったら、私達の脳のエネルギー源はガス切れになってしまいますね

《グルタミンは腸管粘膜の修復と再生をします》

通常はグルタミンは筋肉に多くありますが、手術後や運動などのストレス下では、グルタミンは腸管に移動して腸管の修復をするように働きます。

しかしその修復が追い付かない状態も多々おこるわけであります。

小腸粘膜細胞の寿命は、2日~5日と程度といわれています。

かなり早いサイクルで新しい細胞に置き換わるわけです。新しい細胞もタダで出来るわけではありません。その細胞の材料になるのは大方グルタミンという事です。

ガンの治療で抗がん剤治療をしている方が栄養療法と併用する場合、このグルタミンは栄養療法医師から、よくアドバイスされる栄養製品になります。

抗がん剤は、がん細胞の増殖抑制をすると同じく、正常細胞も攻撃を受けます。

その時に新陳代謝の活発な細胞ほど、抗がん剤の作用(副作用?)を受けてしまいます

骨髄幹細胞、白血球細胞、赤血球細胞、、小腸粘膜と

造血系細胞の影響は血液検査結果にはっきりと出てきます

小腸上皮細胞のダメージは検査結果には表れにくですが、本人の自覚症状としてあらわれます

食欲不振、吐き気、下痢、便秘

こういう、体に侵襲(強い負荷)がかかる治療を受ける時に、この治療は体のどこにダメージを与えるかを知っているか、知らないかでは、私達自身がとる対策が全然違うものになってくると思います。

もし何らかの治療を受けるのであれば、その治療のメリットだけでなく、治療には必ずデメリットもあるので、その治療を完遂するためにも、補完する治療があるという事を知っていてほしいとおもいます

それは別に医療の知識がある人たちの物ではありません

自分の身体のことなんだから、自分のための知識は自分で得るものだとおもいます

今日はここまで

まだグルタミンの続きがあります。。。。



栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。