ビタミン製剤が出されたのですが、飲んでいいですか?と、クライアントさんから聞かれたのをきっかけに、製剤と栄養療法で出される栄養素の違いについて書いてみようと、、、今回で3回目になっています。
マニアックすぎ~!そこまで聞いていないという声が聞こえそうですが(笑)
半分自己学習・復習、自己満足もありますが、ビタミンB12はまだまだお伝えしたい事があります。多くの人が気になっている動脈硬化、アルツハイマー認知症、骨粗鬆症とも、ビタミンB12の栄養素はかなり関わっています。
今日はホモシステイン代謝について
ホモシスティンとは、必須アミノ酸のメチオニンが体の中で代謝される場合に、中間副産物として生成されるアミノ酸でず。
メチオニンというアミノ酸は、お肉やお魚、卵など、動物性食品に多く含まれていますので、誰でも通常の食事をしていると、この代謝は起こるわけです。
メチオニンというアミノ酸は、私達の中でタンパク質合成が行われるときに、先頭アミノ酸というってメチオニンをスタートに各種アミノ酸が結合していきます。
これを行列に例えて、先頭が立たないと列が作れないと、例えた人がいました。
メチオニンは必須アミノ酸の中でも、一番に使われているアミノ酸で、特に肝臓機能の調整には重要なアミノ酸になるので、不足が起きない様に食事から充足させたいのですが
代謝の過程で、ホモシスティンが生まれてしまいます。
ホモシスティンを速やかに処理するには、ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6が必要になります。
医療機関で、神経障害へビタミンB12製剤が処方されているのは、見聞きしますが
高ホモシスティン血症の治療として出されているのでしょうか?
例えビタミンB12製剤が出されていたとしても、高ホモシスティン血症の治療としては片手落ちになります。ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6と3種類のB群の栄養素が必要だからです。
栄養療法をしている医師は、ビタミンBを処方する時に8種類のBが揃っているBコンプレックスや、B12・葉酸・B6の複合体、葉酸・B12の複合体と、治療目的により栄養製品を選択しています。
血中のホモシスティン濃度が15μmol/L以上になると、高ホモシスティン血症と呼ばれます。
血液中で高くなったホモシステインが、動脈硬化を起こし、動脈硬化から引き起こされる疾患のリスクになります。
そして骨の内部にある骨梁へもホモシスティンは悪さをして、骨粗鬆症の一因になると言われています
動脈硬化が~!、コレステロールが~!と心配している方は、コレステロールの高い低い事に一喜一憂するよりホモシスティン濃度の検査をうけてみたらどうでしょう
そして例えホモシステイン濃度が高く出ても、ビタミンB12・葉酸・ビタミンB6の複合ビタミンで、ケアーしてみたらどうでしょう
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