ビタミンB12の私達の体での生理作用について
1 メチルマロニルCoA代謝
細胞のミトコンドリアで行われるメチルマロニルCoA代謝というのがあります。
特定のアミノ酸(バリン、ロイシン、スレオニン)と奇数脂肪酸をエネルギーに変えていく上で重要な役割をします。
この代謝経路に異常が生じると、特定のアミノ酸や脂肪酸を適切に処理できなくなり、体にとっては様々な支障が生じます。
最終的にはメチルマロニルCoA⇒スクシニルCoAとなります。ならなければいけないのです。
メチルマロニエルCoAをスクシニルCoAに変換させるには酵素(メチルマロニルCoAムターゼ)が必要ですが、この酵素はビタミンB12を補酵素として必要とします。
ビタミンB12が欠乏すると酵素が作れず、メチルマロニルCoAのまま蓄積してしまうと
私達の神経細胞に巻き付いているミエリンに必要な脂肪酸の合成が抑えられ、神経細胞がダメージを受けやすくなります
ダメージを受けた神経細胞が発する症状は、しびれ、痛み、感覚異常となります。
ビタミンB12の生理作用、次はホモシステイン代謝について書く予定です。
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