貧血の事を学ぶ上で、本当はこの事を先に上げておいた方がよかったのかなと、、反省しつつなんですが
今日は血液について、漫画・映画「はたらく細胞」くらい解りやすく簡単に書きましょう(願望)
イラストは、検査で採血した様子、採血した血液を2本の試験管に入れている状態を書いています
私達の体の中での血液の状態は、採血して間もなくは試験管に入れた左側(試験管上まで赤い血液の状態)にあります。
その状態から時間を置いたり、検査のために遠心分離といういう機械にかけると、右の試験管の様に(固形の赤いところと液状透明のところの二層に)なります。
この二層に分離しているのはあくまでも検査のためにそうした状況です。
体の中を流れている状態の血液は全体的に赤く見えていますが、血液の中身は、55~60%の血漿と呼ばれる液体成分と、40%~45%の血球の固形成分の割合になっています。
体の中に有る時にはそれらは分離することなく、固まることなく、混ざりあった状態で血液は流れています。
血球という成分は、血液細胞とも言われます。
血液細胞には赤血球、白血球、血小板の3つがあります。
イラスト右試験管の赤いところに、赤血球、白血球、血小板(イメージ画)が描かれていますね。
病院や健診・検診で行われる検査で、全血球計算(CBC)、略して血算という検査があります。これはイラスト右の試験管の赤いところ(血球成分)の検査です。
血液中の細胞成分である赤血球、白血球、血小板の数や大きさをはかったり、ヘモグロビンやヘマトクリットなどの測定を行います。
3つの血液細胞のうち、断トツに多く96%も占めている細胞があえいます。
赤血球細胞です。
血液が赤く見えるのは、ある意味赤血球細胞の影響であります。
(赤血球細胞がなぜ赤いのかについては後程に!)
血液検査にヘマトクリットという項目があります。
この項目は、血液全体(固形成分も液体成分も全部)に占める赤血球の総容積を%で計っている検査です。
イラストの血漿と血球が分かれている右試験管の赤い部分(血球成分の総容積%)そのものです。
このヘマトクリット値は、貧血がある場合は減少します。
脱水(血漿成分の)がある場合や多血症では上昇します。
時々、貧血が有るらしいが、栄養不足や何らかの理由で脱水状態にあり、一見良い状態の数値として出るという、悩ましいケースにしばしば遭遇します。
右の試験管の液体成分・血漿の90%は水分、残り10%に、タンパク質・脂質・糖質・ビタミン、ミネラルの栄養成分、各種酵素、ホルモン、細胞からでた老廃物などが含まれます。
病院や健診・検診で行われる生化学検査(血液)は、主にこの血漿成分でみています。
栄養状態を知る総タンパク値、アルブミン、コレステロール、各種酵素、炎症状態をみる検査などは、この血漿成分からの検査です。
今回は貧血にかかる事なので、血漿成分の事はこれくらいとします。
次回、貧血に直接的にかかわる赤血球細胞について書きましょう。
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