思春期、特に男子が貧血になるとのイメージは無いのかもしれませんが、意外と思春期の男女とも貧血にはなりやすいのです。
男子の場合は、急速に骨格、筋肉が発達することで、血液量が増加し体が必要とする鉄分も増加します。
食事からの鉄分の摂取が追い付かない場合に貧血になりやすくなります。
女子の場合も同様に体が大きくなるために鉄分の必要量が増える事に加え、月経がはじまり毎月の月経による出血で鉄分を失う事で、より鉄不足のリスクが高まります。
スポーツを始める機会も思春期頃からが多いと思います。
スポーツなどで激しい運動をすることで、多量にかく汗から鉄が多く排出されます。
汗1ℓ中に、0.5㎎の鉄が含まれていると言います。
足底部(足の裏)に繰り返し衝撃を加えることにより、赤血球が壊れる溶血性貧血のリスクも起こり得ます。陸上選手やサッカー、バレーボール、バスケットボール、剣道の選手に多くみられます。(私はテニスの選手と、剣道の選手からご相談を受けたことがあります)
また、暑い環境で体が熱った状態でスポーツを続けることでの溶血性貧血もみられます。
マラソンやスキーなど持久系スポーツの選手、またストレスから来る下痢により腸管からの出血を起こすケースもあります。
貧血の予防、貧血の改善は、安静にするやストレス対策よりも、優先する事は鉄を含む食品を食べる事、そして体に負担無く吸収効率の良い鉄を摂る事です。
検査項目の一つのヘモグロビンで貧血があるかないかを確認する場合
一般の思春期の子供(スポーツをしていない子ども)と、スポーツをしている子供では目安値が違います。
一般の場合⇒男子:13以上、女子:12以上(理想は13以上)
スポーツをしている場合⇒男子:14~15、 女子:13~14以上
スポーツをしている時は、酸素消費量も違います
貧血が無い事でスポーツパフォーマンスが上がります
腱や関節などの組織が丈夫になる事でケガを防ぎます
側弯症の一因は、思春期の貧血が指摘されています
特に思春期! 貧血が無い条件下でのスポーツをすることを勧めます
0コメント