世界の赤ちゃんの20%~25%は「鉄欠乏」や「鉄欠乏性貧血」に有るとか。
先進国に限ってみても、10%以上の乳幼児が鉄欠乏であると推定されています。
赤ちゃんはお母さんの体を通して、鉄を自分の体に取り込みます。
おぎゃーと生まれたばかりの新生児は、体内貯蔵鉄量を平均182μg/mlを持っています。
それはあくまでも平均で、母体が貧血だあれば胎児は母体から得られる鉄の量は平均より低くなる事が想定されます。
出生児に182μg/mlあった貯蔵鉄量を示すフェリチンは、6か月の頃には6μg/mlへ急激に減少してしまいます。
赤ちゃんの体重は、生後3か月頃に出生時の2倍、1年で出生時の3倍になります。
赤ちゃんの身長は、生後1年で約1.5倍に伸びます。
赤ちゃんの貯蔵鉄量は、成長需要として、体を大きくする事、体を作る事に使われます。
赤ちゃんの最も鉄欠乏性貧血が多い時期は、6か月~24ヶ月(2歳)といいますから、6か月調査の6μgよりさらに貧血が進行している事も心配されます。
6か月~24ヶ月、特に生後から6か月頃までは、赤ちゃんの栄養源は母乳やミルクです。
出生児から貧血がある赤ちゃんは、貧血改善の対策が必要になります。
また貧血がなく出生した赤ちゃんでも、上で書いたように、体を大きくすることに鉄が使われて、生後6か月では鉄欠乏になっているという事です。
幼児期から学童期にかけても、子どもの貯蔵鉄量(フェリチン)は低めです。31μg/ml
成長期の鉄の需要が高まっているが、幼児・学童期に有る子供が、必要量を食事から摂取できていない事が原因としてあげられます。
大きくなっているから、栄養が足りていると考えていては片手落ちです。
継続する成長期を見据えた食事、栄養の対策が必要になります。
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