甲状腺の手術を予定しているのですが…(クライアントさんからの問い合わせ)

ご家族を中心に栄養サポートをさせて頂いているAさんから、「今日は私の事でのご相談です」と、お電話がありました。

私の方からも経過や病状を理解するために質問などさせていただきました。

Aさん: 2週間後くらいに、甲状腺の摘出手術を受ける事になったのですが、手術前後とかで摂っていた方が良い栄養素がありましたらと思いまして…。

私: 甲状腺の摘出術を受けるんですね、手術することになった理由はなんですか

Aさん: 10年前からあるしこり?嚢胞?ですが、2センチ以上あるので、医師の方からも

万が一の事(癌?)の事を考えて摘出した方が良いかなとなりました

私: そうなんですね、どのくらいの摘出になる予定ですか

Aさん: 〇側半分は摘出する予定と言ってました

私: 今現在の甲状腺ホルモンはどうですか? 問題はないですか?

Aさん: 医師の方からは何も言ってなかったです

私: 甲状腺を全摘や部分切除した時に、甲状腺ホルモンを作り出す能力が低下して一時的または長期的に甲状腺ホルモンの薬を飲まないといけなくなる場合もありますが、医師からの説明がありましたか? 

Aさん: 主治医は、甲状腺は4分の一あればホルモンは十分に作り出せると言っていました

私: それは手術後に血液検査でホルモン値を計りながらの経過でしか分からないと思います、ですので術後は1か月毎とか頻繁に通院があるかと思いますが…

Aさん : そうなんですね、自分としては薬を飲まなくて済むなら手術しようかなと思っているんですが…

私: 甲状腺の摘出手術を受け時に、もう一つの問題が、甲状腺にくっついている副甲状腺もとってしまう事になります。副甲状腺は米粒くらいの大きさで甲状腺全体に4か所あるので

甲状腺を片側半分の摘出の時には2個の副甲状腺の摘出をしてしまうと思います。

副甲状腺は1個から2個あれば、ホルモンを作る働きとしては機能するという考えもありますが、医師の方から副甲状腺の事などは聞きましたか?

Aさん: いいえ…

私: 副甲状腺は体の中のカルシウムの動きを指令するホルモンです、ですので例えば血液中でカルシウムが不足しても補うよう働く司令塔がいなくなる(少なくなる)から、体(血液・細胞)はカルシウム不足などの心配が出てきます。体のしびれとか、筋肉の攣りとか…

主治医の先生が甲状腺は4分の一残っていれば大丈夫という考えに、副甲状腺も少なくても1個は残っているので大丈夫というお考えもあるのかな…想定ですが

Aさん: そんなに複雑ですか…私はただ気になるのはとっていた方が良いかなとの考えだったんですが…

私: 私からの提案ですが、手術までに主治医から手術方法や手術後の治療について説明を受けたらどうでしょう、甲状腺ホルモンの現状や出後の経過など、医師任せにせず自分でも確認してみたらどうでしょう

私: 勧められる栄養素は、術後からだとすると甲状腺ホルモンの合成に係るB群、プロティン、貧血改善(ヘム鉄)、カルシウム代謝に関わるビタミンD3,などが優先するものになるかと思います。。。。

そんなやり取りでした。

栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。