以下、2008年11月に発行された大櫛陽一さん著書から一部ご紹介します。
ー健康不安大国ニッポンー
日本における医療の状況や、日本人の健康観について考えてみましょう。
正解経済協力会議(OECD)加盟国における医療保険データーの比較資料があります。
OECD加盟国は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマークフィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、日本、韓国、ルクセンブルグ、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国「です。
日本人の寿命は加盟国の中で一番長いのです。・・・・・・一部省略
しかし自覚健康観は、最下位のスロバキアに次いで下から2位です。
一人当たりの医療機関の受診回数はトップで、OECD平均の2倍です。
急性期医療の平均在院日数もトップでOECD平均の2.3倍です。
このデーターから、日本は最も健康な国ですが、最も健康不安の強い国ともいえます。
全国民を対象とした健診制度は欧米にはありません。
健診により疾患の早期発見が行われれば良いのですが、健康な人に不安を抱かせている場合も多いのです。
人間ドック学会は、2006年全国719施設での受診者296万人のうち、健康な人は11.8%と発表しました(毎日新聞2008年9月9日朝刊)。
つまり88.2%の人は不健康と判定されています。
人間ドック受診者は、50歳前後の働き盛りの多いのに、こんなに不健康な人が多いのでしょうか?
判定基準がおかしいのではないでしょうか?
健康な人の割合は、1984年には29.8%で、それから大きく減少したとしています。
しかし、この間に寿命は延びており、健康な人が三分の一になったとは思えません。
判定基準が変えられたのではないでしょうか?
実はこの間に、血圧、脂質などの判定基準が大きく下げられていたのです。
判定基準が下げられれば、すなわち異常とされる人が増えるという事です。
2008年4月から開始された特定健診では、判定基準がさらに大きく変更され、男性の94%、女性の83%が何らかの異常と告げられています。
しかも男性の6割(受診者の)、女性の5割(受診者の)に受診勧奨が出されています。
また、特に薬に依存した医療(日本の)は特異的です。
例えばインフルエンザ治療であるタミフルは、2005年には世界消費量の8割近くを日本だけで占めています。
一部省略
健康に関心を持ち、異常があれば早期に受診することは良い事です。
しかし、病気について医師任せにしたり、薬に頼りすぎると、大きな落とし穴に落ちる危険性もあるのです。
大櫛陽一 『コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな』から抜粋
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この本を購入し読んだのは2013年、分子栄養学の学びを始めた頃
分子栄養学の師匠や、栄養療法医師、カウンセラーの先生らに刺激され、様々な本をむさぼるように読んだ中の1つ
仕事上関わる方たちの中に、健康不安を払しょくしたくて健診を受けて、軽度異常あり保健指導受けたり、異常ありで受診勧奨され、でも薬は飲みたくないと、自分では決められないとご相談に来られ
(いやいや医師から出された薬を飲まないほうが良いとは私には言えないけど)と私はこころでつぶやき
これらの本を紹介したり、分子栄養学的考えをお話ししたりするが
後で知ると、薬物治療が始まっているんですよね
メタボ健診についてまた書きます、今日はここまで。
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