脳のエネルギー源はブドウ糖

車を運転される皆さん、ガス欠を起こした事がありますか?

恥ずかしながら…私は過去に(10数年前)に2回ほどあります。。。

ガソリンが無ければ車は走れないと同じ様に、私達の体もガソリンに匹敵するものが無いと動きません。そのガソリンに匹敵するのがブドウ糖です。

私達はブドウ糖をエネルギー源にして、脳・身体の活動、考える、笑う、泣く、歩く、走るなどが出来ます。

もし血液が脳に十分に流れなければ、脳細胞は致命的なダメージを受けます。

それは脳に最も必要な酸素とブドウ糖が供給障害がおきているからです。

例え血液が十分に流れていても、その血液中に溶けているブドウ糖(血糖)が不足すれば脳は正常に機能しません。

脳にブドウ糖を安定供給することは、私達にとっては死活問題です。

そのため、血液中を流れるブドウ糖の値を一定に保つために、血糖値を下げる方へ働くインスリンホルモン、また血糖値を上げるホルモンのアドレナリン、グルカゴン、コルチゾール、甲状腺ホルモンと様々なホルモンがかかわっています。

こう書くと、すでに気づいている方も居られると思いますが、血糖値の調整システムで、下げる作用はインスリンホルモン一つで、あげる作用のホルモンが多種類あります。

私達が健診や検診で測る血糖値は血液100ml中に溶けているブドウ糖の値をmgの数値で表現している検査項目です。

正常な範囲は70~109とされています。

血糖値が高くなれば、エネルギーが十分あるので気分がよく、しかし血糖値が下がると、空腹感や脱力感に襲われるだけでなく、眠くなる、あくびがです、記憶力の低下、理解力も低下してしまいます。

この血糖値が70以下の場合は低血糖の疑いが出てくるのですが、60~50と血糖値が下がると明らかな低血糖症と思われます。

低血糖というと、糖尿病の治療で血糖値を下げる内服薬やインスリン注射の調整難で時々医療の現場で起きている事は知られています。

しかし糖尿病でなくても、血糖値が高血糖と低血糖の間を乱高下している人が現代は多いといわれています。

食原性低血糖症です。しかしこの食原性低血糖症は医療現場での認知は薄いのではないかと思います。

ですので低血糖症から来る症状があり病院受診しても、うつ病やその他の精神神経疾患の病気と診断され、症状を抑えるための薬が処方されます。

私達が食事でとったご飯、パン、麺類などに含まれるでんぷんという長い鎖の分子は、唾液の消化酵素(アミラーゼ)により分子が2個の二糖類まで分解されます。そのままでは吸収されないので、胃→十二指腸→小腸と進む過程で膵液・腸液からの消化酵素(アミラーゼ)でブドウ糖になり、血液へ吸収されます。

糖類がブドウ糖になるまでのスピードが問題になります。

砂糖や高度に精製されたでんぷんは、猛烈なスピードでブドウ糖に変わる為に、この速さが脳の問題、心の問題を発生させてしまいます。

血糖値の調整の問題ない健康の場合は、血液中に多量のブドウ糖がなだれ込んで来た時、つまり血糖値が上がった時は、膵臓から適切な量のインスリンホルモンが放出され、血糖値は元の正常な状態(110以下)に戻ります。

もし低血糖症であれば、清涼飲料水やスナック菓子など精製されたでんぷんを多量に含む食品を食べた時に、膵臓は過敏に反応して、大量のインスリンを放出します。

インスリンホルモンが大量に急速に放出されたために、ブドウ糖も血液中から急速に取り除かれ、正常値よりもはるかに低くなってしまいます。

そのため、脳はガス欠で正常に働く事が出来なくなります。

そして頭痛、不安感、イライラ、疲労感、めまい、こころの混乱、健忘、集中力低下、うつなどの症状が出現します。

一方、こうした血糖値の急激な低下から救出するシステムが私達の体にそなわっています。

それが血糖値を上げる様々なホルモンの関わりです。

低血糖という状態は、私達の脳にとっては最大のストレスです。

そのストレスに対して、副腎が素早く反応してアドレナリンが放出されます。

このアドレナリンが肝臓に作用して、肝臓に蓄えたいたグリコーゲン(ブドウ糖の貯蓄)を分解して、血液中にブドウ糖として放出します。こうして血糖値は上がります。

これら血糖値を上げるシステムにより低血糖症という危機状態から脳は守られます。

この危機を救った主役はアドレナリンですが、アドレナリンは別の不快な症状を私達の体にもたらします。

アドレナリンは交感神経を緊張させる作用があるので、体が震える、汗をかく、心臓がどきどきする、血圧が上がるなどです。

この様な症状は、カフェインによっても引き起こします。

この様に体に起こっている状態はシーソーに乗っている様とも言われます。        

血糖値の乱高下により、いくつもの不快な症状が心と体に現れ、このような時に多くの人は甘い菓子や飲み物を好んで摂っている。また血糖値の乱高下が起こる。

そして低血糖症の症状が悪化するばかり。。。

自分は低血糖症なのか…自己チェックしてみましょう

(低血糖の主な症状をあげてみます)

1.朝起きれない、朝異常な疲労感がある

2.気分の落ち込みがある

3.気分のコントロールが出来ない

3.イライア、突然の怒り(切れる)

4.めまい、ふらつき

5.悪夢、夢遊病、眠っている間に話す

6.猜疑心が強い

7.睡眠障害(寝つきが悪い、夜中にしばしば目覚める)

8.記憶力の低下

9.決断力がなくなる

10.集中力がない

11.不安、おそれ、震え

12.寝汗をかく

13.1杯のお酒でハイになる

14.食後や午後の遅く(16時ころ)に眠くなる

15.砂糖への渇望

(現在の私…14.当てはまる)

次は、なぜ低血糖症になるのか!書いていきたいです

今日はここまで マタヤータイ!



栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。