プロスタグランディンという局所ホルモンについて私が学んだことを書いていきます。
脂肪酸について①、②で書いてきましたが、脂肪酸は中性脂肪の構成成分としての存在、また細胞膜を作るリン脂質としての存在があります。
今日は細胞膜を構成するリン脂質の脂肪酸が切り崩されて生じるプロスタグランディンについて書きますが、細胞膜に存在する脂肪酸すべてがプロスタグランディンと関係があるのかというと、そうではないようです。脂肪酸の種類によって、エネルギー専門のものと、エネルギーとプロスタグランディンの働きを兼ねているものがあるようです。
プロスタグランディンには1.2.3とあり、後ろの方にプロスタグランディン1というように表示されます。
1系統はガンマリノレン酸から作られ、2系統はアラキドン酸から作られます。
3系統はαリノレン酸からのエイコサペンタエン酸(EPA)からつくらます(※αリノレン酸系統の表は今日は上げていません、すみません)
この3つ(ガンマリノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸)の脂肪酸を「不可欠脂肪酸」とか「必須脂肪酸」と呼びます。
かつてリノール酸を必須脂肪酸と言っている時代がありましたが、最近ではリノール酸の摂りすぎが言われてます。
上の表をみてみたら、ガンマリノレン酸やアラキドン酸はリノール酸から作られる過程が示されているので、あえてガンマリノレン酸やアラキドン酸をとらなくても、リノール酸を摂ればよいのではと考えますね。。。。
しかししかし、リノール酸からガンマリノレン酸が作られる経路には障害が多いようです。
上の表でハサミとトランス脂肪酸と書かれていますね。
そうなんです、トランス脂肪酸に属するマーガリン、ショートニング、パン・ケーキ・菓子に多くそういう脂は使われています。そのトランス脂肪酸がリノール酸からガンマリノレン酸の経路の障害物になっているんです。
また、動物性食品に多く含まれる飽和脂肪酸も障害物になる様です。
表の経路をもう少し進むと、ジホモガンマリノレン酸があります。
ガンマリノレン酸からジホモガンマリノレン酸に行くには酵素の力を借りて、ジホモガンマリノレン酸へ行きます。
プロスタグランディン1はガンマリノレン酸からではなく、ジホモガンマリノレン酸から作られています。
プロスタグランディンの働きを視野に入れた時に、ジホモガンマリノレン酸や、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸を日常的に摂る事と、代謝を阻害するトランス脂肪酸を敬遠する、飽和脂肪酸の摂りすぎ無いようにするが良いと思います。
ジホモガンマリノレン酸として提供できる油脂の種類は月見草油ですが、私達が日常的に摂れる食品の中では牛乳にジホモガンマリノレン酸の脂肪酸をふくんでいます。
偏った摂り方、摂りすぎはほかの食品にも共通しておすすめできませんが、飲めるのであれば、一日200cc~300ccの牛乳はとったほうが良くない!?というのが、現在の私の見解です。
脂肪酸、プロスタグランディンの事、掘り下げてみたいです。
今日はここまで、またやーたい!
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