昨今の感染症に罹って後の人から、
「熱はすぐ下がったのだけど、味覚が戻らないという後遺症がありました」というので
「どのくらい続いているんですか?」とおたずねすると
「2週間くらい続きました。もう良くなりました」と。
「良くなってよかったですね」とお話ししたのだけど
その後遺症という表現にモヤモヤ...
(家族や親しい人なら、その言い方合っている?と言いますがね..)
そしたら、感染症の専門家というセンセー達もメディアに出て来て
「コロナ感染後の味覚異常、怠さ、ブレインフォグなどの後遺症は、ワクチン接種を積極的にする事で防げる..」と煽りのたまっていらっしゃる
あのー!!!
医学会では後遺症という定義は書き換えられたんでしょうか!?
後遺症とは、
『治療を続けたにもかかわらず完治せず、将来的に回復が見込めない身体的又は精神的な症状』を言うのではないですか?
感染症の後の長引く症状は
遷延する症状(そのまま長引いている症状)
と、言っていませんでしたか?
私が小児医療に関わっている頃
小児科医師は風邪(初診でウイルス感染症だと思われ症状がある時)は
「自然に治るから様子みて良い」
と解熱剤の処方と自宅での子供の観察ポイントを話し
「変わった事があったら又受診する様に」とか
病気の勢いが強そうな場合は同日数時間後や翌日に再診する様なはからいをしていました
様子をみる様にといわれても、風邪は万病の元ともいわれているので、どのくらい・どの様な症状を様子みたら良いのか、お母様らご家族は不安になります
ですので、チェックポイント(観察ポイント)を説明したり
家庭での看護をお話ししたり
又風邪の後、だいたいどれくらいの症状が遷延するかを、一般論として話していました
風邪にかかって後、症状が治まるまでを
症状別にみると
耳の痛みは1週間くらい
のどの痛みは2日から1週間くらい
風邪がきっかけの急性の咳は3週間くらいと
もちろんこれは一般論で、一人の人に常に当てはまるとか、皆に当てはまるというものではありません
子供の様子を見ていて、いつもと違うや、昨日より酷いとなると病気の勢いが強くなっている可能性があるので、迷わず早めに受診する様にすすめていました
大人になると子どもと同じというわけにはいかずに、症状の発現がゆっくりだったり、見え難くかったり(例えば高齢者は発熱が表れににくい場合もある)、又症状の遷延もより遷延する可能性があります。
ちなみに、風邪に罹って後の味覚異常、臭覚異常は、コロナ感染症以前からあります
口腔、のど、気道の粘膜細胞にはACE受容体が多くあるのですから..
コロナ感染症後遺症といういい方
(その言い方は、いろいろしたけど治らない?という意味にとれるけど…。)
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