エネルギー補給の体のしくみ ①

夏バテ? 睡眠不足? 疲労蓄積? 感染症後遺症? ワクチン接種後遺症?色んな原因があるかもですが、体調不良の人が周囲に多くみられます。

私に出来る事は分子栄養学的観点から、その状態の人にどのようにサポートするかなので、色々考えたり、学び直したりで書いていきます。

分子栄養学的観点からみると、その人の体のエネルギー産生はうまくいっているのだろうかという視点でまず検査データーを確認したり、食事状況、睡眠時間、自覚症状を確認したりするのですが、体調不良に陥っている人の多くが中長期的に食事摂取量が減っている、過度に偏っている、またハードワークが続いている、良質な睡眠が得られていない事が多いです。

一回目の今回は、私達がとるべきエネルギー量について書いていきます

人間に必要なエネルギー量

私達の体は活動するためににはエネルギーが必要です。

私達の体で一日に消費するエネルギーは基礎代謝量(消費エネルギー量の60%)、食事誘発性熱産生(消費エネルギー量の約10%)、身体活動両量(消費エネルギーの30%)の3つで構成されています。

※基礎代謝量

心身ともに安静時、生命維持に必要な最低限のエネルギー量                

基礎代謝量は、心拍や呼吸、体温の維持などに消費される。また筋肉量に相関があるので、 一般的に女性より男性の基礎代謝量は高く、一般成人で約1230~1570Kcal、成人女性では1030~1180Kcal、とされている。                     

ヒトの身体の各臓器別のエネルギー代謝量(安静時)をみてみると、心臓と腎臓が440Kcal/Kg/日と一番消費しやすく、脳が240Kcal/kg/日、肝臓200Kcal/kg/日となっている。                  

※食事誘発性熱産生量

食後、安静にしていても増大するエネルギー量

※身体活動量

運動によるもの、日常の生活活動による必要エネルギー量

三大栄養素によるエネルギー補給のしくみ

三大栄養素と呼ばれる、炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質は、人間の身体を構成したり、体を動かすエネルギー源になったり、私達が生きていく上で大切な栄養素です。

ビタミン、ミネラルは、三大栄養素を効率よく利用するために助ける働きがあります。

充分なエネルギー源を確保するには

私達が疲労感などを感じる背景には、体の中で作り出すエネルギー産生量が減少している一方で、体で使うエネルギー消費量が増加することにより、相対的にエネルギー不足に陥っていると考えられます。                                       

すべての細胞の機能に必要なエネルギーを充分に確保するための栄養対策は大切です。

体の中でエネルギーを生み出す方法は、二種類に大別されます

私達の体は、三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を代謝してエネルギーを生み出しますが、その方法は酸素を利用しない『無酸素エネルギー代謝』と、酸素を利用する『有酸素エネルギー代謝』の二種類に大別されます。

酸素を必要としない『無酸素性エネルギー代謝(解糖系)』は、グルコース(糖質)をピルビン酸という物質に分解してエネルギーを生み出す方法です。この無酸素性エネルギー代謝は、三大栄養素のうちグルコース(糖質)のみをエネルギー源として利用し、エネルギー産生量はわずかですが、私達の体を構成するすべての細胞で利用できるという大きな特徴をもっています。無酸素エネルギー代謝が行われているところは、細胞質基質(細胞内の液体部分)です。

※『有酸素性エネルギー代謝(TCA回路、電子伝達系)』は三大栄養素のすべてをエネルギー源として利用することが出来、三大栄養素を酸素と反応させて大量のエネルギーを生み出す方法です。有酸素性エネルギー代謝が行われているところは、ミトコンドリアで、ミトコンドリアは「細胞内のエネルギー産生工場」とよばれています。

無酸素性エネルギー代謝と、有酸素性エネルギー代謝の両方が低下した状態で、私達は強い疲労感を感じると考えられます。

では、無酸素性エネルギー代謝、有酸素性エネルギー代謝で出来たエネルギーはどのようなカタチで、私達の体の細胞み供給されるのでしょうか…!

これが結構難しい…自分の今知っている分を補強が必要ですので、次回に書くとします! 

see you !


引用文献 やさしい分子栄養学 (株式会社分子栄養学研究所)

     発達障害の治療の試み(株式会社ヨーゼフ)

   






栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。