精神神経科薬物療法勉強会に参加して№2(過去ブログより)

2013年4月24日てぃーだブログより

精神科薬物療法勉強会で、栄養学的観点から私が感じたこと 

数名の医師により、症例報告があり、参加者で薬物治療についてディスカッションしていく形式の勉強会でした。

その中で、治療者側にもう少し栄養学的視点があったらいいのにと私の思うところがありました。

その①

消化器癌があり、病状がすすみ、口から食べ物、水分が摂れなくなって、中心静脈栄養が施された患者さん。

もともとの疾患に糖尿病があり、また中心静脈栄養も始まったことで、血糖値のコントロールのためにインスリン注射も行われている。

入院中に睡眠障害、暴言、見当識障害、健忘症がみられたため、精神科へコンサルティングされてきたとのこと。

ディスカッションの中心は、もちろん薬物療法だったのですが

私は、この方は、食事から栄養がとれない、中心静脈栄養の影響により、ビタミンB群を中心とした栄養欠損に陥っていることが、出現している精神障害の原因ではないかと思いました。

特に、ビタミンB1(チアミン)の欠乏による乳酸アシドーシスの状態が起っているのではないかと。

分子栄養学的観点からは、ケースはその様な状態にあるのではないかと私一人考えていました。

ケースを紹介した精神科の医師は、中心静脈栄養または末梢静脈栄養は、内科医(または外科医)の管理範疇なのでと。、また点滴の内容にも十分のビタミンB1が加えられていると、お考えになっているようでした。

そうです。ビタミンB群はたしかに点滴に加えられています。

保険で認められている最大限量の3mg、、、、、十分の量でしょうか、、、、。

毎日の静脈栄養で高カロリーを代謝するのにビタミンB群は大量に消費され

食事は全くとれない状況で

入院中の環境、それも病気を告知されている高ストレスの状況にもおかれ

身体に癌細胞が大きくなっている状態の人で

ビタミンB1の一日量が3mgぽっち、、、、。

口からビタミン剤の摂取が出来ないのであれば、注射でチアミンの注射治療などは考えなかったのだろうか(または、内科医で施された経緯はないのだろうか、あってほしいな、私の心の声)

強めの注射薬での治療がされてる前に、このような栄養治療も取り入れられないのだろうか。

ケースを通して精神科薬物療法を勉強することが出来たこは良いことでしたが

治療者の栄養の考え方の現状を、またまた知ることとなり

それはそれでブルーになることでもありました。


栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。