(いつの日かの自分弁当②)
血液中のカルシウム濃度が上がり過ぎた時
(骨からカルシウムがたくさん溶け出た時・・・)について
まず、”血液中のカルシウム濃度が低下した時”の前回の復習から
血液中のカルシウム濃度が低下すると、カルシウム濃度を一定にしようとして
副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌し、骨に指令を出し骨からカルシウムを抜き出します。
この時に必要以上に抜き出さないようにストッパーの役割りをするのが
甲状腺から出る”カルシトニン”というホルモンと
女性ホルモンの”エストロゲン”
男性の場合はカルシトニンが優位に働き、女性ではエストロゲンが優位に働くというのです。
女性の場合、閉経後は女性ホルモンのエストロゲンが減少しますから
骨からカルシウムが溶け出る事を止める事が働きに難くなります。
(閉経後は多少はカルシトシンにバトンタッチ!?)
そのために閉経後は、骨からカルシウムが多く溶け出て、骨はスカスカになる骨粗しょう症が進むことになります。
溶け出て血液中に多くなったカルシウムが、血液により運ばれ、身体のところどころに沈着してしまいます。
各組織・臓器の働きが悪くなってしまいます。
ここまでは、|てぃーだブログユウケイ通信 2016年3月22日記事より引用
カルシウムパラドクスという言葉があります。
パラドクスとは『逆説』という意味です。
前回に書いた、あの1%のカルシウム、細胞内、血液中の1%のカルシウムが不足すると
体は危機的な状況というスイッチが入り、PTH(副甲状腺ホルモン)を中心に、骨・や歯
からカルシウムを溶け出します。血液中に多く溶け出たカルシウムが血管、心臓、関節、
軟組織など、本来はカルシウムが存在しないところや、多く必要としないところに入りみ
それが様々な病気の原因になります。
不足していたはずのカルシウムが、あふれ余っている状態=逆説 と解釈できるのではないでしょうか。
カルシウムパラドクスと病気の観点で考えると、腎臓結石、胆石の一部、※高血圧、癌、 変形性膝関節症、肩関節周囲炎(四十肩?五十肩?)、へバーデン結節などなど
例えば※高血圧を少し詳しく話すと、血液中にあふれるくらいあるカルシウムが、血管の細胞に多く入り込んでしまうと、血管はぎゅーっと収縮してしまいます。
血管が縮んだ状態は血圧を高くします。
カルシウムだけでなく、ミネラルの多くは単独で多く摂ったり、血液中でバランスを失った状態であると、体にとってはかなり悪影響です。
カルシウム製剤やカルシウムサプリメントをとっている場合は、量としてかなり多く摂っている事があります。
自分が1回に摂っているのはどれくらいか、カルシウム単独になっていないか
特にカルシウムのブラザーイオンと言われるマグネシウムがどれくらい入っているかは
チェックポイントです。
カルシウムとマグネシウムの比率は、1対1 または2対1 である方が良いです。
では次は、このカルシウムのブラザーイオンのマグネシウムについて、過去ブログで復習しながら書きます!
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