体を調整するカルシウム②

(自分弁当編です笑)

では前回の復習から

例えば、成人で50kgの体重の人の場合、約1kgのカルシウムが身体の中にあります。

このうち、99%の990gが骨と歯にあります。 

残りの1%の10gが細胞内に、0.1%の1gが血液中にあります。

骨以外に細胞内や血液中にあるカルシウムは体内のカルシウム量のわずか1%ですが

この1%のカルシウムが、私達の生命のカギを握っている!

ここから今日の記事です。

2016年3月22日記事から引用です。

血液中のカルシウムは、細胞中に信号を伝えたり、筋肉を動かしたりする重要な働きをします。

そのために血液中と細胞内のカルシウム濃度は厳密にコントロールされていなくてはなりません。

血液中のカルシウム濃度が低下した場合

副甲状腺から副甲状腺ホルモン(パラソルモン=以下PTHと略する)が分泌されます。

まず、このPTHは骨に働きかけ骨のカルシウムを溶かし出すように促し、血液中のカルシウム濃度を上昇させます。

またこのPTHはビタミンDを活性型に変える働きもします。

ビタミンDの活性の流れは、まず皮膚のコレステロールの前駆物質のコレステリンが紫外線により活性され、肝臓で酵素反応を受け一部活性されます(まだ完全ではありません)

そして活性の総仕上げは腎臓で、活性型ビタミンDに仕上げます。

透析や腎機能不全のような病態に陥っている場合

活性型ビタミンDへの総仕上げが出来ないので

活性型ビタミンDの薬(アルファロールなど)が処方されているのをよくみます。

腎臓で総仕上げをされた活性型ビタミンDは

腸管でカルシウムの吸収を促進するように働き

血液中のカルシウム濃度を上昇させます。

PTHは、直接骨へ働きかけるのと

腎臓へ働きかけるのとダブルで働きかけます。ダブルワーク!?

いえいえまだあります、私が分子栄養学で学んだところによるともう一つの働きがあります。

血液中のカルシウムは、腎臓で濾過され一部が尿中に排泄されていきますが

腎臓の尿細管という組織には、糸球体で一度濾過したカルシウムを再び再吸収し血液中に戻す働きがあります。

カルシウムが尿中に排泄されるのを防ぐんですね。

この腎臓の働きを促進する作用もPTHが担っているというのです。

トリプルでの働き! スゴイPTH(副甲状腺ホルモン)

PTH(副甲状腺ホルモン)は、副甲状腺というところから分泌されるホルモンです。

副甲状腺はどこにあるかというと、甲状腺(首の全面)に上下左右に4個ほどあります。

1個が米粒ほどの大きさで、体の中では一番小さい臓器なんです。

その臓器がカルシウムの代謝に重要な働きをしています。

私達の身体って、ほんとスゴイよね、、精密機械ですよね

いつまでもあると思うな、この精密さです

車でもドックに入れば、オイルの補充やら部品の交換はするのです

ましてや、人の身体は部品交換できないのだから、点検と補充が大切なんです!

この補充にあたるのが、栄養摂取なのではと思うのです。

次回、血液中のカルシウム濃度が上がり過ぎた時

(骨からカルシウムがたくさん溶け出た時・・・)について

栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。