骨粗鬆の改善に良い栄養素についてお問い合わせがあった方(Aさん)と私のやり取りは下記の様です。
Aさん・高齢(80歳代)の身内で、今回初めて整形外科で骨粗鬆症が判明したとの事。とりあえず(?)のサプリの勧め方を教えて下さい
私・すでに飲んでいる薬や、基礎疾患はありますか
Aさん・なるほど確認します
翌日のやり取り
Aさん・まだ骨粗鬆症の治療はしていないそうです。虫歯の治療を早めにするように言われている様です。高血圧の内服薬、坐骨神経痛でビタミンB12の内服薬、手根管症候群の症状もあり現在検査中だそうです。
私・私自身なら薬は飲みません、また私の身内なら薬を勧めません。その理由について書きます。骨の代謝から知って頂きたいので長くなります。すみません。
私・ 私達ヒトの骨は障害通してずっと新陳代謝をしていて、古い骨は壊されて(これを骨吸収という)、その壊した場所に新しい骨を作ります(これを骨形成という)。この壊されて作るを総じて骨代謝といいます。
私・健常な場合は、骨代謝のバランスは保たれているのですが、特に女性の場合、閉経して女性ホルモンが減少すると、骨吸収(壊される)が高まり、骨形成(作る)を上回る為に、骨密度が減少します。
私・ 骨密度の薬は色々ありますが(先にお送りした資料)、お身内の方に投与が予定されている薬は、骨吸収を抑制するタイプ(代表的な薬剤・ビスホスネート製剤)と思われます。(虫歯を治療してくるようにと言われている事から推測)
私・ このタイプの薬を使用している患者さんに顎骨壊死が起こすリスクが高まると言う事がわかっています。
治療者側の医師は、虫歯などがあれば投薬前にきちんと歯科治療をするようにと考えてのお話しだと思います。
私・ 私達ヒトの口の中は多くの細菌があり、また年齢的に糖尿病に罹患や、何らかの治療でステロイドホルモン薬での治療を受け、その事が原因で口腔内感染症のリスクが高まります。
そのことにより、例え虫歯の治療は終えていても、骨吸収抑制剤の治療最中でも顎骨壊死をおこすリスクがあるわけです。
又、この骨吸収抑制剤を長期に使う事で、転倒時に股関節骨折のリスクも高まっているという報告もあります。
私・骨を作る(骨形成)を促進する側の治療で、カルシウム製剤がありますが、薬剤タイプはカルシウムオンリーか他ミネラルとのバランスが悪く、決して勧められません。
私・ 病院での処方を頼るのでしたら、ビタミンD製剤を勧めます
私・ 栄養製品としては、下記を勧めます。
カルシウム・マグネシウム、 ビタミンKD、ビタミンB群、プロティン、グルコサミン
Aさん・ありがとうございます。とりあえず話してみます。
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