浮腫み②

前回は浮腫みについて書きました

前回の復習から…

私達ヒト(成人の場合)の体は体重の60%は水分です。例えば体重60㎏の人は36kg は水分という事になります。

その60%のうちの40%は細胞の中にあります(人は35兆個の細胞で出来ています)

60%のうちの20%は細胞の外にあります。

そして20%の細胞外液のうち15%は間質液にあります(細胞と細胞の間の事を間質液、または組織液という)

そして残りの5%は血液中の水分としてあります(血液中の水分を血漿という)

空想…以下イメージです(ヒトを街に例えるとしましょう)(そして細胞を家に例えるとしましょう)(一つの街に35兆戸の家屋が経っています)(その家と家の間は1メートルから2メートルの外壁を隔てて立っています)(家と家の間を間質液という水があります)

(街の1軒の家に行くにも、幹線道路を通り路地裏の小さい道を通り行きます。その道路・道を血管としましょう、道にも水が流れています)

一つの街の家の中にも、隣の家との間にも、道路にも一定のバランスで保たれて水があるというイメージ…かなぁ…です…。

復習はこれまで

今日は補足したい浮腫みについて補足です。

浮腫とは細胞外液の中の間質液(隣の家との間にある水)が過剰に増えているということです。

浮腫みの原因としては

①血漿膠質浸透圧(けっしょうこうしつしんとうあつ)の低下

これは前回も触れましたが、間質液を血管へ引き込む力が弱くなっているということです。

(例え…家と家の間に有る水を血管へ引き込む力)

疾患で肝硬変など重症な肝疾患がある場合、肝臓でアルブミンの合成が出来なくなり、血液中のアルブミン量が減り結果血漿浸透圧低下になります。

またネフローゼ症候群は血液中のアルブミンが尿中へたくさん出てき血液中は低アルブミンとなる為、血漿浸透圧低下になります。

栄養障害性の低栄養での浮腫みもあります。

アルブミンは肝臓で合成されるタンパク質です。その材料となるタンパク質の摂取不足、また胃腸でのタンパク質吸収障害などがあり起こっている浮腫みもみられます。

ほか、浮腫みの原因として ②血管内圧の上昇(心不全や腎不全)、③血管透過性亢進(炎症時に血管の隙間が広がる為に起こる)③リンパ管閉塞(リンパ管などが腫瘍・炎症で詰まると水分の流れが悪くなり起こる)

等があげられます。

今回はここでは浮腫みの原因、多くは①について書きました。

次は、体液の動きで浮腫みとも関連深い脱水症について、調べながら・書きながら学んでいきたいと思います。

では次に…。


栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。