脳に効く栄養/マイケル・レッサー著 ②

2005年に発行された著書

一度は軽く読んだはず?だが、最近思うところあり、また読み直している。

自分なりの理解を、書き起こしてアウトプットしてみる。

マイケル・レッサー著 氏家京子/訳 

 脳に効く栄養 ②

サラに行った検査は次のとおりです。

まずは、ブドウ糖負荷試験という血糖値の波を調べる検査。

これは、糖尿病患者のために1~2時間で行う検査があるが、精神疾患の場合は5時間以上かけて血糖値の変動を見守る必要がある。

予想どおり、サラは重度の低血糖症だった。低血糖症からうつ症状が現れる事は非常に多い。

次に、血液による栄養値検査。

これにより、銅が少ない事が判明。銅の不足は、しばしば疲労となって現れる。不妊症との関連性もある。

亜鉛の過多。亜鉛が少し多いだけで問題行動をおこす事はあまりないが、銅と亜鉛のバランスが崩れると大きな問題になる。銅の不足に亜鉛の過多という問題が重なっていたサラの場合、問題は増幅されていたことが考えられる。

このほかのビタミン、ミネラル類は、ほぼ正常範囲におさまっていた。

しかし、「正常値」は、「最適値」に等しくない。仮に「最適値」に近くても、ビタミンE、バイオフラボノイド、葉酸は与える事になるだろう。

健全な妊娠と、流産予防を助けるためには、キーとなる栄養素だからだ。

また、ビタミンB複合体も与えることにした。特にナイアシン(ビタミンB3)とチアミン(ビタミンB1)は、よく泣くうつ症状がある場合に効くようだ。もちろん不足している銅も与えた。

サラに対する治療指導で、私が一番力点を置いたのは、低血糖症を治すための食事だ。

血糖値を安定させ、急激に上がる事の無いようにし、また急落することも防ぐものである。

 基本は健康的な低脂肪食だが、若干タンパク質を多めにする。

その中で、白砂糖、精白小麦、白米は絶対に食べない様にし(※1)、カフェインやアルコールなどの刺激物も控える。 

(現在私は、低血糖症に対して(※1)を厳格にはおこなっていない)

一食で食べる量を少なくし、代わりに食事回数を多くすることも、この食事の特徴である。

続く…