感染症を振り返り次に進む③

2021年に新型コロナワクチン接種が始まったころ、テレビ・ラジオでは今日の感染者・入院治療者の報道ばかり、私は今現在テレビはNHKの朝ドラや、面白うそうなドラマを録画して夜にみるのだけど、振り返ってみてテレビのニュース・報道番組をみなくなったのはこの頃からかもしれない。

新型コロナはどこで発症したのかなどまだはっきりせず、分からないことだらけですが

コロナ感染症が流行りだした早い段階から、医療者・治療者の中ではわかってきたことも多くあり、私も情報を得る事が出来ていた。

ウイルスが生き延びていくには、人の細胞の中に入り込みそこで増殖して仲間を増やしていき、人の体ではその時に感染症の発症となるわけですが

ウイルスがヒトに感染する(体に侵入するためには)、ウイルスの表面にあるスパイクタンパク質と、私達の体の細胞にある受容体(受け皿とも、入口とも)のタンパク質と完全に結合しなければなりません。例えばウイルスのスパイクタンパク質を『鍵』に例えると、私達の体の受容体のタンパク質は『鍵穴』というようにも例えら、鍵と鍵穴が合致しなければドアは開かないわけですから体に入る事は出来ません。

コロナウイルスの初期デルタ株の頃は、コロナウイルスの鍵が合うのは、私達の体の鍵穴にあたる受容体はACE2受容体で有るという事がわかってきました。

このACE2受容体は、口腔、鼻腔、咽頭、喉頭など、特に上気道に多いのです。

そしてこのACE2受容体は、腎臓にも多く、血圧コントロールを担うタンパク質なので、高血圧の治療で、ACE2阻害薬というタイプの薬飲んでいる人も居られると思う。

デルタ株の流行の時には特に、高血圧や循環器系の基礎疾患がある人は、感染率が高く重症化リスクも高いと報じられていた。

私や家族は基礎疾患があるわけではないが、「え~、基礎疾患があると言えども、この人類初の遺伝子ワクチンを打つ方が怖くない!?」と、ワクチン接種には消極的だった。

このACE2受容体は、若くて健康な人、子どもではかかってもそれほど深刻でないことも次第に分かってきた。それは子供ではこのACE2受容体の数が少ないからだということもわかってきた。

新型コロナウイルスは、新型肺炎とも言われていたが、新型コロナは呼吸器系の感染症ではなく、循環器疾患につながる感染症だと、治療者のあいだでは早い段階からわかり治療が行われていた。

急に肺が真っ白になるや、SPO2 (酸素濃度)が急低下するなどの症状は、血栓によるものや

ウイルスそのもの攻撃というよりも、体の中でのウイルスと対峙するための私達自身の体の免疫の過剰暴走(サイトカインストーム)による、自分自身の肺の細胞のダメージという報告なども次々と出るようになった。

子どもや若者は自分は重症化しなくても家族や知り合いに感染させてしまう危険があるという医療者・専門家が多く、2021年の接種は12歳以上すべてが対象となってしまった。

だれだれの為にという思いやりということばの剣が全国民に向けられたと、私は当時感じた。



栄養カウンセリングユウケイ

【沖縄県沖縄市】 看護師の知識・経験と分子整合栄養学を融合した栄養アプローチを提案します。